ダイエットへの警鐘 小太りが長生き、痩せすぎは短命
標準体重(健康体重)BMI:22は、肥満との関連が強い糖尿病、高血圧、脂質異常症に最もなりにくい体重と定義され、BMI:25以上は肥満と定義されている。肥満は健康に良くないは世の常識。だが、2011年、男女35万人を11~13年間の長期にわたって追跡した結果(図)から、男性BMI:23~26、女性BMI:23~25の小太りの人達の死亡が最も少なかった。この意外な結果は、権威ある日本エピデミオロジー21巻に発表された。ところが、この2011年当時は、国を挙げてメタボ検診が推進されていた時期で、メタボ検診と相反する小太りが長生きの報告書は、静かな議論のみに終わり注目を浴びることはなかった。最近になってやっと、NHKは健康長寿にとって標準体重から小太りの体重の人が長生きと、健康番組で紹介するようになった。一方で、図から明らかなように、太り過ぎ、痩せ過ぎは共に短命だった。この調査結果は、体重管理へのわかりやすい警告として貴重であろう。私自身は、BMI:24~25を意識した食生活に努めている。さて、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMIから、あなたのBMIを確認して下さい。