簡単に分かる免疫力があなたを救う
がんと闘う免疫細胞はリンパ球(B細胞、NK細胞、T細胞など)である。リンパ球数の80%はT細胞だから、リンパ球の数は、ほぼイコール免疫力である。幸い、年1回の健康診断で送られてくる採血検査から、自分の免疫力を簡単に計算できる。白血球数×リンパ球%=リンパ球数=Tリンパ球数=免疫力となる。リンパ球数が分かれば、自分の免疫力を知ることが出来、便利な目安となる。私自身、進行がんステージ4を患い、がん治療の主役は自分の免疫であり、抗がん剤は脇役であることを、身をもって体験した。病気に負けて、次々と先に逝った仲間達のリンパ球数は、1000個以下の低い免疫であった。私をがんから救ってくれたのは、リンパ球数1500個以上の自己免疫であった。この経験に基づいて、がん相談外来を開設し、がんの再発を心配している人、がん闘病中の人に、リンパ球数1000個以下からの脱出方法、1500個前後を保つ免疫活性化療法について、助言と生活指導を行っている。その集大成を令和6年の第62回日本癌治療学会に発表した。学会参加医師から、治療の目安として分かりやすいとの評価をもらった。誰しもが、平素から主役である自分の免疫のレベルを知っておくことは、健康管理において、とても大切である。安価で、わずか2ccの採血でわかる自分の免疫力を一度確認されることをお勧めする。