メラトニンの名前を聞いたことがあっても、ミトコンドリアとの関係について知っている人は少ないと思う。人類の祖先は酸素の誕生した地球で生きていくため、酸素バクテリア、ミトコンドリアと共生する道を20億年前に選択した。人の体を作る40兆個の全ての細胞はミトコンドリアを取り込み、共生している。このミトコンドリアの役目は何かといえば、命を守る灯、原子力発電所でいえば炉心に相当する大切な役目を担っている。ミトコンドリアは酸素を使ってアデノシン三リン酸(ATP)というエネルギーを産生し、全ての細胞に供給している。良いことばかりではなく、ATPというハイオクガソリンのようなハイパワーなエネルギー源を生産する過程で、廃棄物として毒性の強い活性酸素を発生する。ここでメラトニンの登場である。メラトニンは、その強力な抗酸化作用によって活性酸素を速やかに分解し無害な水などに変える。メラトニンは、生命のエネルギー源ATPを産生するミトコンドリアにとっての強力な守護神なのだ。50歳を過ぎるとこのメラトニンの産生は極端に減少する。ミトコンドリアに元気でいてもらうために、毎晩、2~6mgのメラトニンを内服補充することは、健康にとって、とても有益なのだ。問題は、厚労省がメラトニンを医薬品に分類しているため、日本では市販されていない。たとえ手に入っても模造品や粗悪品があり、厚労省は度々警告を出している。私は薬機法に基づき、近畿厚生局の許可を得て手間ひまかけてメラトニンを輸入している。